妻の両親の庭には、とにかく平板やレンガ、インターロッキングが埋まっていた。埋まっていた、というのは、芝に覆われて、最初は見えなかったからである。
芝というより、ほぼススキ畑と化していた庭の草刈りをしているときに(町内会から苦情の連絡が来るので、年に2度くらいはそのために空き家を訪れていた)、次から次へと出てくるのに気付いたのである。
たぶん、家への浸食、広がりを防ごうとしていたと思われる。自動車がないのだから、自転車で少しづつ買っては運びを、何年も続けたのであろう。金木犀や山茶花、紫木蓮などが結構な大木となってあったが、植木屋さんを入れるでもなく、ご自身で高枝鋏などを使い、剪定していたようだ。もう施設にはいろうかという段になって、近所にやってきた植木屋さんに頼んで、みな根もとから伐採したのだった。私も一度、5メートルくらいになった棕櫚の、伐採を頼まれたけれど。
住居へとせり上がった芝をはぐと、だいぶ、地面がへこむ。そこに、駐車場の穴掘りで出た粘土質の土を盛って均し、固める。そのままでは雨で泥がはねたり、湿気も家に悪いのだし、また芝が侵入してくると困る事態になるらしいので、定番の、犬走を作ることにする。とにかく、レンガとかもさばかなくてはならない。施行はみな、土決めだ。セメントはできるだけ使いたくない。が、十分である。芝が抑えに来るまえにこけてしまったりするかもしれないが、足で起こせばすむことだ。とにかく、芝を刈るところと刈らないところの境界をはっきり区別しておかないと、メンテナンスがやりにくい。ということで。
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