2024年6月29日土曜日

庭木の剪定(2)

 


そこまで、一度大きくなった木を、小さくするのは、難しい。地面の下の、根っこも、そこまで、大きくなっているからだ。


だから、地上に見えている部分だけ切っても、地下の部分が、同じ量の水分を吸い上げてくるので、地上ても、その量を消化していく同じ量の枝葉の数が必要となるのだ。


だから、切られて無くなってしまった枝葉のかわりに、胴吹きなど、自然的にはあまりでてこない枝が生えてきたりする。そうやっても必要な枝葉の量が確保できないと、幹の中に水がたまったままになって、木は腐ってくる。


だから、剪定の技術としては、その根が100のはけ口を必要としているのなら、その100を、低く小さくした箇所で、他の枝葉への日差しをさえぎらない、よい枝葉だけで確保されていくよう仕立てていくことになる。


素人あとにやる手入れがバサバサ切りになっても、徐々に、いい枝だけで密にしていくようにする。収入と支出のバランスがとれてきたときに、無秩序な枝葉の発生がおさえられてきて、庭木は安定してくる。


上を切ったら下を切れ、とは古くから伝えられている植木屋さんでの教えである。根っこも切るなど、もうそんな手間をかけてはいられないけれど。

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