自宅の裏山の、竹藪の向こうに突っ立った鉄塔の一番上の段に、カラスが巣を作っている。
感電しないのか、と心配していたら、しばらく、雛の鳴き声も親ガラスの姿も、見えなくなった。高圧線ともなると、電気の方から飛んでくるそうで、一昨年だったか、ゴルフ場の高木を、高所作業車で処理していた植木屋さん二人が、電磁石のようになった電線に車ごと吸い上げられ、真っ黒こげになって亡くなっている。カラスはすでに真っ黒だけど。
ところで、千葉のカラスのお家が、木造建築なのには、驚いた。東京では、鉄骨作りだったのである。下の写真は、その残骸。ベランダに干してあるハンガをコソ泥して、積み上げて、その上に、植木幹巻きの杉皮などを敷いて、やわらかい素材でベッドをつくるのだ。
千葉は、枯れ枝が、豊富なのだろう。東京は、資源リサイクルか。
最近、鉄塔の上から、赤ちゃんカラスの鳴き声が、降りてきた。巣をみると、顔をだしている。無事だったんだ。もうすぐ、巣立ちだろう。しかし赤ちゃんは、いきなりは飛べない。よく落ちる。低いところで練習しなくてはならない。が最初からあんな高いところで、しかも、途中でこわくなって、電線にしがみついたりなどしたら……。
下は、東京は練馬区のほうで、つい最近巣立ったばかりの、赤ちゃんというよりは、自立訓練中の少年カラス。低い梅の木の茂みのなかで、隠れているのだった。
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